調査捕鯨訴訟で日本敗訴 太地町では驚きと懸念の声

2014年04月01日 19時23分 ニュース

日本が南極海で行っている調査捕鯨の中止をオーストラリアが求めた裁判の判決で、オランダにある国際司法裁判所は、日本の調査捕鯨を条約違反と認定し、今後、実施しないよう命じる判決を言い渡しました。この判決を受け、古式捕鯨発祥の地、太地町では、驚きとこれからを懸念する声が聞かれました。

判決理由の中で、国際司法裁判所のペテル・トムカ所長は、「クジラの捕獲枠が、調査計画の目的に照らして合理的でない」と指摘し、日本が南極海で行っている調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約の8条で認められた科学的研究のための捕鯨に当たらないと判断しました。そして、今後、調査捕鯨を実施しないよう命じました。

日本政府は、この判決に従うとしていて、これにより、南極海で調査捕鯨を続けるのは、困難になりました。

古式捕鯨発祥の地で、イルカの追い込み漁などが行われている太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は、今回の判決について、「残念で驚いたし、オールジャパンで進めてきた科学的調査が認められず、大きな衝撃を受けた。太地町の小型捕鯨への影響も懸念される。あす2日に東京で会議が開かれるので、上京し、裁判に出席した人たちからの話や今後の国の対応などを聞きたい」と話しました。

また、太地漁協の関係者は、「法的には問題ないと思っていたので、まさかこんな結論が出るとは思っていなかった。基本的に太地町の近海で行っている小型捕鯨や追い込み漁には関係ないが、捕鯨できる数が減ると、鯨の肉を食べる人が減り、鯨の食文化が先細りしてしまう」と懸念を示しました。