駿河屋労働組合が街頭での署名活動へ(写真付) 

2014年06月23日 13時24分 ニュース, 社会

民事再生法による経営再建を断念し、550年の歴史に幕を下ろして破産処理が行われる和歌山市の老舗和菓子店・総本家駿河屋)の労働組合は、きょう(6/23)夕方、駿河屋の再建に向けて初めて街頭での署名活動を行います。

駿河屋は、550年前の室町時代に京都で創業した老舗の和菓子店ですが、経営の悪化が続いて、今年1月に民事再生法の適用を受けました。

そして、再建の支援先として、西宮市に本社のある和菓子メーカーとの交渉が行われていましたが、最終的に決裂し、先月29日に全店を閉店し、全従業員を解雇しました。

駿河屋は、現在、裁判所から選任された保全管理人が、財産の売却先を決める手続きに入っていて、複数の企業が名乗りをあげています。

駿河屋 署名活動

署名簿をチェックする根田委員長(左)ら駿河屋労働組合の執行役員
(和歌山市小倉・組合事務所で)

こうした中、駿河屋の労働組合が、従業員の雇用を含めた駿河屋の再生を求める署名活動を始めたもので、労働組合によりますと、組合を支援する和歌山県内の企業が、駿河屋の工場と店舗を取得し、総本家駿河屋の再生を図ろうとしているとして、保全管理人にアピールするとともに、駿河屋の資産を切り売りすることのないよう求めています。

署名活動は、きのう和歌山市で開かれた駿河屋問題を議論するシンポジウム会場でも行われたほか、駿河屋の労働組合が加盟する連合和歌山の協力で当初の予想を上回る署名が集まっていて、和歌山地方裁判所と保全管理人に対し、26日にも要望書と署名を提出することにしています。

駿河屋労働組合の根田昌彦(ねだ・まさひこ)委員長は、「一般のお客さんから、もう駿河屋の商品を食べられないのか、という問い合わせもいただいている。こうした声にこたえるためにも、工場を稼働し、和歌山で製造できるようにして駿河屋を和歌山に残したい」と話しています。

一方、保全管理人によりますと、駿河屋の財産の処分方法としては、より価値が高まるように、不動産と、機械などの動産、それに商標を一括して売却する方針で、「今後、入札を行い、来(7)月中旬頃には、売却先を決めたい」としています。