近大生物理工学部公開講座 徳島市で開催

2014年06月28日 18時16分 ニュース

近畿大学生物理工学部の公開講座が、きょう(28日)午後、徳島市で開かれ、2人の生物理工学部の教員が講演しました。

きょう(28日)の公開講座は、午後1時から、徳島市のとくぎんトモニプラザで開かれ、初めに、生物工学科の梶山慎一郎(かじやま・しんいちろう)教授が、「~医薬品から燃料まで~ 植物は多彩な合成化学者」をテーマに講演しました。

この中で梶山教授は、「植物は光合成にとどまらず、光合成で作り出したデンプンを原料に、非常に多彩で有用な機能を持つ化学物質を作ることができる」と、植物の重要な能力について紹介しました。その上で梶山教授は「地球上に存在する30万種の植物、それぞれが代謝産物として生み出す化学物質は、医薬品や燃料として利用できるもの、工業製品の原料となるもの、生命の仕組みを理解するのに役立つものなどが含まれている」と、植物のいわば「合成化学者」としての一面を解説しました。

続いて、遺伝子工学科の岸上哲士(きしがみ・さとし)教授が「遺伝するもの、しないもの ~生き物の可能性を考える~」と題して講演しました。

岸上教授は初めに、「すべての生命は、遺伝情報に従ってすべての形質が永遠に受け継がれていく。その遺伝情報は精子や卵子などを介し4種類の塩基配列によるDNAとして伝えられる」と、遺伝の仕組みについて説明しました。そして岸上教授は「同じ遺伝情報を持てば、一卵性双生児やクローン動物のように、姿かたちや性格までも非常に似た個体になる一方、似ているだけでは全く同じ個体・同一人物になる訳ではない」と述べ、遺伝情報のみで個体の全てを作り上げる訳ではないことを解説しました。

次の公開講座は、来月19日に、和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開かれます。