橋本市電動車イス訴訟・原告の請求をすべて棄却(写真付)

2014年07月11日 20時03分 ニュース, 事件・事故・裁判, 政治, 社会

電動車イスの購入費の支給決定を橋本市が取り消したのは不当として、障害者の男性が処分の取り消しを求めた訴訟の判決が、きょう(11日)和歌山地方裁判所であり、橋本眞一(はしもと・しんいち)裁判長は、この男性の請求をすべて棄却しました。

判決後開かれた記者会見のもよう(7月11日・和歌山弁護士会館にて)

判決後開かれた記者会見のもよう(7月11日・和歌山弁護士会館にて)

この訴訟は、橋本市に住む上田新(うえだ・あらた)さん26歳が、おととし(2012年)橋本市がリクライニング機能付き電動車イスの購入費の支給を決めたものの、県の判断に基づき、一転取り消したことを不当として、橋本市を相手に、支給を認めるよう求めたものです。

上田さんは5歳のころ、公園の池に転落し、四肢体幹機能障害などの後遺症が残り、15歳の頃から電動車イスを使っています。

橋本市は、障害者自立支援法に基づき、購入費の支給を決定していましたが、「基本操作が困難で走行に危険が伴う」という県の判断に基づいて、決定を取り消しました。

上田新さんと両親

上田さん(中央)と両親

判決後、上田さんは記者会見で母親の圭美(たまみ)さんを通じてコメントし「残念です。電動車イスに乗ってきた10年間と、裁判にかけた2年間は何だったのか。電動車イスに乗って、困っている皆さんを応援しに行きたかった」と無念の気持ちをにじませました。

弁護団長の堀江弁護士

弁護団長の堀江弁護士(中央)

また、原告弁護団の堀江佳史(ほりえ・よしじ)弁護団長は判決について「電動車イスの必要性には全く触れておらず、操作能力が不十分であるという一点だけで判断し、極めて不当だ」と述べ、今後は上田さんらと相談して、控訴するかを決める意向を示しました。

一方、橋本市は「判決内容をまだ確認できておらず、コメントできない」としています。