オスプレイ参加・津波災害対応訓練10月19日に実施(写真付)

2014年07月30日 17時24分 ニュース, 交通, 政治, 社会, 防災

在日アメリカ軍の新型輸送機・オスプレイをはじめ、自衛隊や内閣府、警察・消防など多くの関係団体が参加する、和歌山県津波災害対応実戦訓練が、10月19日、紀南地方を中心に行われます。

定例記者会見で訓練概要を説明する仁坂知事(7月29日・和歌山県庁にて)

定例記者会見で訓練概要を説明する仁坂知事(7月29日・和歌山県庁にて)

これは、南海トラフの巨大地震などに備え、国と県、それに関係機関が連携した救急搬送と物資輸送の強化を目的に、和歌山県が主催するものです。

訓練は、10月19日の早朝、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8・7の地震が発生したという想定で行われます。

和歌山県と田辺市(たなべし)・白浜町(しらはまちょう)・串本町(くしもとちょう)をはじめ、陸海空の自衛隊や在日アメリカ軍、内閣府、海上保安庁、関西広域連合、警察・消防・医療機関・民間企業などおよそ80機関・あわせておよそ5千人と護衛艦や巡視船4隻、ヘリコプター26機が参加し、県が行う災害訓練としては過去最大規模となります。

当日は、在日アメリカ軍の新型輸送機・オスプレイが、救援物資を白浜町の南紀白浜空港から、串本町潮岬(しおのみさき)の望楼の芝(ぼうろうのしば)に輸送し、そこからケガ人や病人を、臨時医療施設として潮岬沖に停泊している自衛隊の護衛艦「いせ」に搬送する訓練が行われます。

このほか、同じく在日アメリカ軍の輸送機・スーパースタリオンが、旧・南紀白浜空港跡地にパラシュートを付けた救援物資を投下する訓練や、大阪・八尾(やお)空港からヘリコプターで医薬品を運ぶ訓練なども同時に行われます。

県によりますと、ことし3月現在、県内で災害時に孤立する可能性のある集落は583あり、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「津波で陸路が寸断されると、串本町など紀南の自治体が孤立する危険性が高い。救命救急と物資の搬送を迅速に行うため、海路や空路を活用する訓練は非常に重要だ」と意義を強調しました。

またオスプレイの訓練参加については「安全な航路と高度を保って参加してもらう。航続距離が長いので、輸送に役立つのではないか」と期待を寄せています。

オスプレイの参加については、去年、県から相談を受けた防衛省が、アメリカ軍やオスプレイの参加を打診し、県が受け入れを了承しました。

県内では、市民団体などが過去の開発段階で事故が多発したことから、危険性が高いとして、オスプレイの訓練参加への反対運動を展開しています。