反捕鯨団体の違法行為に備え太地町で合同警備訓練(写真付)

2014年08月22日 18時52分 ニュース, 社会

古式捕鯨発祥の地・太地町で来月1日に解禁される鯨の追い込み漁を前に、反捕鯨団体による違法行為を想定した警備訓練が、きょう(8/22)午後、太地漁港周辺で行われ、警察官や海上保安官らが、本番さながらに取り組んでいました。

 

生け簀に近づく反捕鯨団体に扮したボート

生け簀に近づく反捕鯨団体に扮したボート

これは、太地町で懸念されている反捕鯨団体による妨害などの違法事案に対し、連携して素早く的確な対応が行えるよう和歌山県警察と海上保安庁が合同で実施したものです。

太地町では、4年前にイルカの生け簀の網が反捕鯨団体に切断され、12年前には、捕鯨の記念碑が壊される事件も起きています。

今年で4回目となったきょうの訓練には、県警本部や第五管区海上保安本部などからあわせておよそ110人が参加しました。

訓練は、反捕鯨の活動家が、小型船で港内の生け簀に近づき、飼育員とトラブルになるケースや、陸上でイルカを搬送するためのトラックを妨害するケースを想定して行われ、参加した警察官らが、トラックの前に居座る活動家を逮捕し、連行しようとする警察官と揉み合いになり、さらに身柄を確保する様子が、本番さながらに展開されました。

太地いさな組合の松本修一(まつもと・しゅういち)組合長は、3月の国際司法裁判所による調査捕鯨停止を命じた判決の影響で、「例年以上に反捕鯨団体が来ることが予想されるので、訓練はありがたい。伝統ある漁業を継続していきたい」と話しました。

ところで、追い込み漁の期間中、24時間体制で鯨漁に対する反捕鯨団体の違法行為に目を光らせるための活動拠点として、県警本部は今月18日、太地町の畠尻(はたけじり)湾前に臨時交番を開所しました。

また、第五管区海上保安本部も、今月31日に太地漁港内に臨時駐在所を開所します。

いずれも、追い込み漁が終わる来年の春まで設置されます。