馬で日本縦断、和歌山市出身の北大生、あす30日出発(写真付)

2014年08月29日 19時46分 ニュース, 社会

和歌山市出身の北海道大学の学生が、馬にまたがり、札幌から沖縄までの3500キロに及ぶ日本縦断の旅に、あす(30日)朝、出発します。

旅に出るのは、和歌山市出身で、北海道大学獣医学部6年の山川晃平(やまかわ・こうへい)さん24歳で、馬術部OBが「馬で北海道を一周した」という話を聞き、夢だった馬による日本縦断を決意し、ことし4月から、大学を休学して、準備を進めてきました。そして、ともに旅をする馬を北海道の在来馬(ざいらいば)・道産子(どさんこ)に決める過程で、全国の在来馬が絶滅の危機に瀕していることを知り、それらの産地を巡るとともに、旅の中で、その現状も訴えていくことにしました。

山川さん(和歌山市内で、25日に)

山川さん(和歌山市内で、25日に)

山川さんの旅は、道産子2頭と歩く、時速5キロ程度のゆっくりとした旅で、馬に乗ったり、馬を引いたり、荷物を運ばせながら、1日に30キロ程度進めればと話しています。

日本馬事協会(にほんばじきょうかい)などによりますと、現存する日本の在来馬は、北海道の道産子こと和種馬(わしゆば)と長野・岐阜の木曽馬(きそうま)、愛媛の野間馬(のまうま)、沖縄の与那国馬(よなぐにうま)など8つで、道産子が千頭以上、木曽馬が数百頭のほかは、数十頭が残るだけという種もあるなど、絶滅の危機に瀕しています。

出発を前に里帰りした山川さんは、「獣医学部で馬術部という馬に近い環境にいる自分でさえ、今回、道産子で旅をすることになって、初めて知った在来馬の現状を広く知ってもらいたい」と話していました。

札幌市の北大(ほくだい)では、あす(30日)午前7時から、馬術部員らが出発式を行い、山川さんを見送ることにしています。

札幌を出発後は、フェリーで本州に渡り、東北では、被災地を巡り、交通量のはげしい都会を避けながら、在来馬産地を順に訪れることにしています。そして、旅の中間となる、ことし12月ごろには、ふるさと和歌山市で、2週間ほど馬とともに休養し、年内に旅を再開、来年(2015年)2月には、沖縄の与那国島(よなぐにじま)に到着したいと話しています。

山川さんは、幼いころから動物が好きで、動物と人との架け橋になりたいと、北大に進み、馬術部に入り、動物園の獣医師を目指しています。今回の旅の様子などは、ブログで情報発信するほか、のちに出版の計画もあるということです。