紀伊半島大水害から3年 那智勝浦町で慰霊祭(写真付)

2014年09月04日 19時49分 ニュース, 社会, 防災

紀伊半島大水害から3年がたち、29人が犠牲になった那智勝浦町では、きょう(9/4)、町主催の慰霊祭が営まれました。

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慰霊祭では、犠牲者の名前が刻まれた石碑の前で遺族や住民およそ200人が、サイレンにあわせて黙とうをささげた後、雨上がりの青空のもと、遺族代表の岩渕三千生(いわぶち・みちお)さん53歳が追悼の辞を述べ、「きょうの雨は、29の魂の『大水害を忘れたらあかん』というメッセージだ」と、教訓を後世に伝えていく決意を新たにしていました。

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また、大水害で父親と甥を亡くした岩渕さんは、広島市の土砂災害で避難勧告が遅れたことにも触れ、「当時の状況と似ており、心が痛む。全国の行政機関の方々には、もう一度、災害に対する意識を高め、迅速な行動をお願いしたい」と求めました。

挨拶する寺本町長

挨拶する寺本町長

自らも妻と娘を亡くした、那智勝浦町の寺本眞一(てらもと・しんいち)町長は、大水害から3年を迎えて、「1年ごとに、景色は元のように戻り、復旧は進んでいくが、私も含めて遺族にとって、3年前のつらい気持ちは変わらず、今も過ごしている。それがいつしか気持ちの上で楽になればいいなとは思うが、思えば思うほど、募ることが多くなってくる面もある。行政としては、1日も早く災害復旧を成し遂げなければならない」と語りました。

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紀伊半島大水害では、和歌山県内全域であわせて61人が死亡したり行方不明になったりしています。