新宮市出身の文豪・佐藤春夫の筆塚で筆供養(写真付)

2014年11月03日 18時41分 ニュース, 社会

文化の日のきょう(11/3)、新宮市出身の文豪、佐藤春夫(さとう・はるお)の筆塚がある新宮市で筆供養が営まれ、およそ80人が参列して故人を偲び、それぞれが愛用してきた筆を供養碑に供えました。

筆供養が営まれた筆塚(新宮市新宮・新宮市民会館前)

筆供養が営まれた筆塚(新宮市新宮・新宮市民会館前)

この筆塚は、佐藤春夫が亡くなった2年後の昭和41年、1966年に新宮ライオンズクラブが建立したもので、佐藤春夫の千代(ちよ)夫人と、大学時代からの親友だった詩人の堀口大學(ほりぐち・だいがく)夫妻の手で除幕されました。

筆塚には、春夫が愛用したモンブランの万年筆と筆が収められていて、毎年、11月3日に春夫の功績を讃えて筆供養が営まれています。

きょう午前10時から新宮市民会館前にある筆塚で営まれた筆供養の式典では、主催する新宮市教育委員会の楠本秀一(くすもと・しゅういち)教育長と佐藤春夫記念館の辻本雄一(つじもと・ゆういち)館長が挨拶しました。

挨拶する新宮市教育委員会の楠本秀一教育長

挨拶する新宮市教育委員会の楠本秀一教育長

このうち、辻本館長は「佐藤春夫が亡くなって今年で没後50年を迎え、来月には、著作権が切れます。このため、かなり自由に出版したりすることができるようになるので、これを機に、1人でも多くの人に佐藤春夫の作品を知っていただきたい」と力を込めました。

挨拶する佐藤春夫記念館の辻本雄一館長

挨拶する佐藤春夫記念館の辻本雄一館長

この後、新宮市在住の濱中規子(はまなか・のりこ)さんが、佐藤春夫作詞の「少年の日」と「しぐれに寄する抒情」の2曲を歌いました。

歌を披露する濱中規子さん

歌を披露する濱中規子さん

そして、県立新翔高校3年で書道部の口地(くちじ)さやかさんらが供養の火をつけ、参列者が使い古した筆を火に寄せて燃やし、供養しました。

筆に火を灯し手を合わせる県立新翔高校の女子高生

筆に火を灯し手を合わせる県立新翔高校の女子高生

ところで、新宮市の佐藤春夫記念館では、春夫の没後50年を記念する企画展「佐藤春夫と憧憬の地 中国・台湾」が来年2月15日まで開かれています。