串本町でJR列車を使った津波避難訓練 高校生や小学生260人参加(写真付)

2014年11月05日 20時28分 ニュース, 社会, 防災

津波防災の日のきょう(5日)、地震による津波を想定した避難訓練が、串本町で行われ、小学生やお年寄りが、乗っていた列車から避難する訓練に参加しました。

11月5日・串本町姫の地蔵踏切付近で(JR紀伊姫駅~串本駅間)

11月5日・串本町姫の地蔵踏切付近で(JR紀伊姫駅~串本駅間)

この訓練は、JR西日本和歌山支社と串本古座高校・古座校舎が主催したもので、列車に乗っている際に大地震が発生し、津波警報が発令されたという想定で行われました。

避難訓練が始まる直前の列車内

避難訓練が始まる直前の列車内

訓練で使われた列車には、串本古座高校・古座校舎の生徒や古座小学校の児童、それに地域のお年寄りらおよそ260人が乗り込み、JR古座駅を出発した後、串本町姫にある踏切で緊急停車した列車から避難しました。

参加者は、開(ひら)いたドアから、1・5メートル下(した)の地面まで避難用のはしごを使ったり、飛び降りたりして列車を降り、指定された避難場所まで移動しました。

車いすの人も無事避難

車いすの人も無事避難

また、JRの職員が扮した車椅子の乗客を、高校生がサポートして避難を手助けする姿もみられました。

避難場所では、和歌山放送新宮支局の気象予報士、引本孝之(ひきもと・たかゆき)さんによる、災害時でのラジオの大切さについての講演が行われ、避難訓練を終えた参加者が、災害が起きたときに、どのように情報を得れば良いのかについて、あらためて考えていました。

ラジオの有用性について話す引本・気象予報士

ラジオの有用性について話す引本・気象予報士

この後、串本古座高校・古座校舎の体育館では、ダンボールを使った避難所の設置訓練や、アルフアァ米の試食体験などが行われました。

アルファ米を調理する高校生

アルファ米を調理する高校生

また、防災講演会では、産業技術総合研究所・活断層・地震研究センター博士の宍倉正展(ししくら・まさのぶ)さんが、地質学からわかる過去の地震とそれを元にした地震予測について講演し、「揺れが1分以上続いた時には、津波警報が出ていなくてもまず逃げる方が良い」と、実践的なアドバイスをしていました。

防災訓練に参加した高校3年の橋爪思穂(はしづめ・しほ)さんは、「列車での訓練は初めてだったので、スムーズに動けませんでしたが、今回の訓練で一度体験したので、実際に起きたときには、高校生が率先してお年寄りや子どもを誘導できると思います。アルファ米は意外と簡単に作れましたが、何をするにしても、協力や役割分担が大切だということに気付きました」と話し、訓練の大切さを実感しているようでした。