和歌山県市町村長防災危機管理ラボ(写真付)

2014年11月07日 18時34分 ニュース, 政治, 社会, 防災

和歌山県内の市町村長らが、専門家の講義を聞いて危機管理のあり方を考える今年度(2014年度)の「和歌山県市町村防災危機管理ラボ」が、きょう(7日)午後、和歌山市のホテル「アバローム紀の国」で開かれました。

きょうのラボのもよう(11月7日・アバローム紀の国にて)

きょうのラボのもよう(11月7日・アバローム紀の国にて)

これは、和歌山県と総務省消防庁などが主催したもので、県内30市町村の首長や防災担当者らが参加し、この中で、NHKの解説委員で自然災害・防災が担当の山崎登(やまざき・のぼる)さんが「災害時の市町村の責任」と題して講演しました。

講演する山崎登さん

講演する山崎登さん

山崎さんは、ことし8月に広島市で発生した豪雨による土砂災害で、広島市の避難勧告の発令が遅れたことや、2004年の台風23号による兵庫県豊岡市(とよおかし)の水害で、避難勧告や避難指示の意味合いが住民に十分理解されていなかったことなどを例に挙げ「人間は自分だけは大丈夫、と思いがちで、なかなか逃げることが出来ない」と指摘した上で「防災行政無線や広報車、放送、町内会など複数の伝達手段で繰り返し伝えることが重要だ」と訴えました。

そして山崎さんは、アメリカ・ニュージャージー州の、ハリケーンの上陸72時間前から対策に取りかかる「タイムライン」と呼ばれる取り組みを紹介し「物事を確実かつ公平に動かすことが大前提の政治で、非常時には優先順位をつけることが求められ、平時の感覚で行うことは無理がある。防災対策は裏切らない」と述べました。

その上で「災害が来たら素早く逃げるという、災害や防災の文化を地域に残し育てることが私たちの役目だ」と提言しました。