和歌山県が関電殿山ダム2度目の更新を許可

2014年11月11日 18時23分 ニュース, 政治, 社会, 防災

ことし(2014年)7月末に2度目の更新期限を迎えた、田辺市(たなべし)大塔(おおとう)地区の関西電力殿山(とのやま)ダムについて、和歌山県は、安全性が確認され、流域の自治体の要望にも応えられたとして、きょう(11日)付けで更新を許可しました。期限は、20年後の2034年7月末までです。

殿山ダムは、田辺市大塔地区の日置川(ひきがわ)にある発電用のダムですが、稼働からことし7月末で57年が経過し、老朽化や洪水を懸念した流域の白浜町の住民グループが、2度目の更新を迎えたこの夏、井澗誠(いたに・まこと)町長を通じて、関西電力に対しダムの強度や耐震性を県や第三者機関に検証するよう要望しました。

これを受け、日置川を管理する和歌山県は、流域の白浜町と田辺市に意見書の提出を求めたほか、関西電力には南海トラフの巨大地震を含めたダムの安全性の調査を要請し、県でも検証しました。

田辺市は7月末までに「意見なし」と回答しましたが、白浜町は「住民の意見調整に時間がかかる」として回答期限の延期を申し出たため、県は、意見書の提出を待つ一方で、関西電力に対しては、更新期限後のダムの取水を暫定的に認めていました。

その後、白浜町からダムの水位や流入量などを県のホームページで閲覧できるにようにすることや、地元住民を交えた定期的な懇談会を開くことなどを盛り込んだ要望書が提出され、県と関西電力が合意したほか、耐震性についても、関西電力と県が行った調査で安全性が確認されたとして、きょう付けで2度目の更新を許可しました。

仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は関西電力に対して「今後も県の洪水対策や地域振興に協力してほしい」とコメントしています。