県教委・博士号取得者の教員採用を本格実施へ

2014年12月08日 18時59分 ニュース, 社会

和歌山県教育委員会は、科学技術や地域産業の将来を担う専門知識を持った若者を育成するため、来年度(2015年)から、博士号を取得した研究者を、高校の教員として積極的に採用することになりました。

県・教育委員会では、教員採用試験の受験資格のうち、これまで受験する学校の種類や教科の教員免許状が必要でしたが、博士号を持っている研究者に関しては要件を緩和し、教員免許状が無くても受検を可能にしたほか、一次検査では一般教養と教科専門検査を、二次検査でも教職専門検査をそれぞれ免除します。

そして教員免許状を持っていない人が合格した場合は、特別免許状を発行します。

対象となるのは、高校の数学と理科、農業、工業の教員採用試験です。

ただし、博士号取得者の特別枠を設けるのではなく、一般選考の募集予定人数の枠内で採用します。

県・教育委員会では、来年、実施する教員採用試験から導入する予定で、願書は来年の5月上旬に配布されます。

こうした取り組みは、岩手県や静岡県、京都市などで既に行われていて、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「県内を見ると、ことし(2014年)県の文化功労賞を受賞した、カタツムリ研究家の湊宏(みなと・ひろし)さんのような学会で認められた人がいる。研究と人材育成の両面で活躍が期待され、かつ、就職に困っている研究者に声をかけて、人材の確保につなげたい」と話しています。