和歌山県文化財に経典など5件が新規指定

2015年01月30日 12時40分 ニュース, 社会

和歌山県教育委員会は、今月(1月)15日に開いた定例委員会で、湯浅町(ゆあさちょう)の施無畏寺(せむいじ)が所蔵する経典「貞元華厳経(じょうげん・けごんきょう)」や、すさみ町の上ミ山(かみやま)古墳の出土物など5件を新たに県の文化財に指定しました。

このうち、湯浅町栖原(すはら)の真言宗・施無畏寺が所蔵する経典「貞元華厳経」は、40巻あるうちの、第4、第22、第23、第27の4巻と、一部が欠けたものが伝わったもので、有田(ありだ)出身で鎌倉時代の高僧・明恵上人(みょうえしょうにん)によって書き写されたとされています。

このほか、古墳時代後期のものとされるすさみ町の上ミ山古墳から出土した鉄の刀や矛、水晶やガラスの玉など392点や、広川町(ひろがわちょう)の広八幡神社(ひろはちまんじんじゃ)参道に建てられた濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)の石碑、高野町(こうやちょう)の相ノ浦丹生神社(あいのうら・にうじんじゃ)に生育する常緑樹・トガサワラ、それに、みなべ町堺(さかい)沖のオオカワリギンチャクの生育地のあわせて5件が県の文化財に指定されました。

また、有田川町(ありだがわちょう)二川(ふたがわ)の安楽寺(あんらくじ)が所蔵する経典「元丹生大明神社大般若波羅密多経(もとにうだいみょうじんじゃ・だいはんにゃはらみたきょう)」400帖のうち、欠けていて後に民間から寄贈された2帖と、日高町(ひだかちょう)の熊野古道・高家王子(たいえおうじ)跡のうち、現在、内原王子神社(うちはらおうじじんじゃ)の鳥居と本殿のある敷地がそれぞれ県の文化財に追加指定されました。

一方、広川町の濱口家住宅(はまぐちけじゅうたく)10棟と、和歌山市の和歌の浦の2件は、国の重要文化財や名勝に指定されたため、県の文化財の指定を解除されました。

これにより、和歌山県の指定文化財は579件となりました。