「高等教育の未来、デザインする場を」 和歌山大学学長退任記念シンポ(写真付)

2015年03月03日 21時21分 ニュース

和歌山大学の山本健慈(やまもと・けんじ)学長が退任するのを記念したシンポジウム「日本の高等教育の未来を考える」が、きょう(3/3)、和歌山市で開かれ、山本学長は、「個性あふれる国立大学の集合体を創り、私学や公立大学を含めて高等教育の未来をデザインする必要がある」と訴えました。

和歌山市西高松・和歌山大学松下会館で(2015年3月3日午後2時~)

和歌山市西高松・和歌山大学松下会館で(2015年3月3日午後2時~)

これは、和歌山大学の山本健慈学長が、今月末に学長を退任することに伴い、国公私立大学の枠を超えた、高等教育の未来を考えようと、和歌山大学が主催したものです。

きょう和歌山市の「和歌山大学松下会館」で開かれたシンポジウムには、会場いっぱいの人が訪れ、冒頭、挨拶した山本学長は、「国立大学法人への運営交付金に関する国の議論が、選択と集中に傾き、地方を顧みていないように思う」とした上で、「このままでは、地方の国立大学は壊死し、日本の高等教育のシステムが崩壊する」と危機感を募らせました。

そして、「地方創生が叫ばれている今こそ、地方の国立大学の財政基盤を充実させ、若者が地方にやってくる流れを作るべきだ」と強調しました。

一方で、山本学長は、国公立大学よりはるかに多く存在する私立大学を踏まえ、「政治も文部科学省も大学全体を統合的にマネジメントする政策を打ち出す力を失っている」と指摘し、「個性あふれる国立大学の集合体を創り、私学や公立大学を含めた、高等教育の未来をデザインする場を創ることが急務だ」と訴えました。

また、シンポジウムでは、名古屋大学の磯田文雄(いそだ・ふみお)教授と立命館大学前学長の川口清史(かわぐち・きよふみ)教授、それに京都府立大学の築山崇(つきやま・たかし)学長に、和歌山大学の山本学長が加わって意見交換し、国公私立大学の協働や連携の可能性について語り合いました。