全国初・和歌山県が海洋研究開発機構と共同で津波予報業務開始へ

2015年03月31日 18時52分 ニュース, 社会

南海トラフ巨大地震の津波対策の一環として、JAMSTEC(ジャムステック)・海洋研究開発機構と共同で熊野灘(くまのなだ)沖の津波予測システムを開発した和歌山県は、気象庁からの許可を受け、このシステムを活用した津波予報業務を来月(4月)からスタートさせることになりました。都道府県がこのような気象予報業務を行うのは全国で初めてです。

県は、JAMSTECと共同で、三重県尾鷲市(おわせし)沖の熊野灘の海底に水圧計や地震計を設置し、観測を行っています。

このシステムを使うと、津波が発生した場合、最大波高の実測値や第一波の到達予想時刻を瞬時に県に電気信号で送信するため、より早く県民に情報を伝えることが出来ます。

県とJAMSTECは、このシステムを活用した津波予測情報を市町村に提供するため、気象庁に予報業務の許可を申請し、今月(3月)26日付けで認可されました。

津波予報業務の対象地域は串本町沿岸の7か所で、県では、市町村への説明会を開いたあと、来月から業務を開始する予定です。

仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「東日本大震災のときの津波予報は、気象庁の経験則に基づく予想数値での発表だったが、このシステムは瞬時に実測値がわかるので、住民の避難により役立ち、津波から逃げ切れる可能性が高まる」と述べ、今後は、来年度末(2016年度末)までに、予測地域を県内全域のおよそ100か所に拡げる考えを示しました。