和歌山県水産試験場・人工ふ化のスマガツオの越冬に成功(写真付)

2015年03月31日 18時54分 ニュース, 政治, 社会, 経済

串本町(くしもとちょう)でスマガツオの養殖を研究している、和歌山県水産試験場は、人工ふ化で育てたスマガツオの越冬に成功したと発表しました。

県・水産試験場で養殖されたスマガツオ(3月31日・和歌山県庁にて)

県・水産試験場で養殖されたスマガツオ(3月31日・和歌山県庁にて)

スマガツオは、南日本から熱帯域に生息するサバ科マグロ族の肉食魚で、体長が40センチ前後あり脂がのっていて、刺身にするとクロマグロに匹敵する美味しさですが、水揚げ量が少ないことから、県・水産試験場は、昨年度(2013年度)から3年間野予定で、東京海洋大学や地元の水産会社などと養殖を共同研究しています。

しかし、卵から稚魚に育てる段階での共食いや、低い水温での弱さから、冬を越せないことが課題となっていました。

そこで県・水産試験場は、卵から稚魚に育てるときに、シロギスと一緒に飼育することで、稚魚がシロギスを食べるようになり、共食いを減らすことが出来たほか、エサもこれまでの配合飼料からイカナゴの生魚を与える方法に切り替えたところ、体力も付いて越冬に成功し、稚魚およそ450匹が、体長およそ35センチ、重さも500グラムまで成長したということです。

そしてこのまま順調に生育すると、9か月後には体長45センチ、重さ1・5キロにまで成長し、出荷も可能になると見ています。

県・水産試験場は「スマガツオの養殖の普及が和歌山県の養殖業の振興につながる」と期待を寄せていて、引き続き研究を続ける方針を示しました。