和歌山労働局が旅館・ホテル生活衛生同業組合に硫化水素中毒防止を要請(写真付)

2015年04月16日 18時43分 ニュース, 政治, 社会

先月(3月)秋田県の温泉施設で作業をしていた3人が硫化水素中毒とみられる症状で死亡した事故を受け、厚生労働省・和歌山労働局は、全国有数の温泉地で、ことし(2015年)国体などの大きなイベントを控えた和歌山県で同じような事故が起きるのを防ごうと、旅館やホテル業の業界団体などに対して、硫化水素中毒や酸欠事故を防ぐよう要請しました。

坂口理事長(左)に要請書を手渡す槇野労基部長(右)(4月16日・和歌山市雑賀屋町東ノ丁にて)

厚生労働省のまとめによりますと、全国で発生した労働災害のうち、硫化水素中毒が原因で死亡した人は、2003年の15人をピークに減少傾向にありましたが、3年前の2012年が2人、おととし(2013年)が6人と、再び増加傾向に転じています。

和歌山県内でも、過去に、ホテルの合併処理槽の中で作業員が硫化水素中毒で死亡したほか、調理場で換気扇を回さずにボイラーに火を点けた作業員が酸欠で死亡するなどしています。

きょう午後、和歌山市雑賀屋町東ノ丁(さいかやまち・ひがしのちょう)の県・旅館ホテル生活衛生同業組合の事務所に、和歌山労働局の槙野順三(まきの・じゅんぞう)労働基準部長らが訪れ、坂口邦嗣(さかぐち・くにつぐ)理事長に要請書を手渡し、旅館やホテルなどでの硫化水素中毒や酸欠事故防止に努めるよう求めました。

坂口理事長は「加盟する245軒すべての事業者に周知徹底し、事故防止に全力で取り組みます」と答えました。槙野労働基準部長は「硫化水素は空気より重く、タンクや浄化槽、浴室などの底に溜まりやすい。国体やインターハイなど、県外から多くの人がことし和歌山県に訪れるので、絶対に事故の無いようお願いしたい」と話しています。

和歌山労働局では、今月(4月)20日、和歌山県経営者協会にも同じように事故防止を要請する予定です。