新宮市で命日に御供茶式 佐藤春夫をしのぶ(写真付)

2015年05月06日 18時12分 ニュース

「望郷五月歌(ぼうきょうごがつか)」や「秋刀魚の歌」などの作品で知られる、新宮市出身の文豪・佐藤春夫(さとう・はるお)の命日にあたるきょう(5/6)、遺影にお茶を供えて故人を偲ぶ「御供茶式(おくちゃしき)」が営まれ、関係者らおよそ60人が参列しました。

 

佐藤春夫の遺影の前にお茶を供える御供茶式(新宮市・佐藤春夫記念館で)

佐藤春夫の遺影の前にお茶を供える御供茶式(新宮市・佐藤春夫記念館で)

これは、1964年、昭和39年5月6日に72歳で亡くなった佐藤春夫の遺徳を偲ぶため、毎年、命日にあわせて行われているものです。

御供茶式は、きょう(5/6)午前10時から新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の境内にある佐藤春夫記念館で行われました。

式典で、佐藤春夫記念館の辻本雄一(つじもと・ゆういち)館長が、春夫の作品「望郷五月歌」の一節、「空青し、山青し、海青し 南国の五月晴れこそ豊かなれ」について、「五月晴れは、6月の梅雨の時期に、突然晴れる時を言うそうですが、春夫は、ふるさとの山の青葉が茂ってきている5月の時期を頭に描きながら、この詩を作ったのではないでしょうか」と語りました。

挨拶する辻本館長

挨拶する辻本館長

このあと、茶道(ちゃどう)裏千家淡交会(たんこうかい)南紀支部の会員らがお茶を点てて春夫の遺影に供えるとともに、参加者にふるまったほか、新宮市在住の声楽家、濱中規子(はまなか・のりこ)さんが、春夫の作品にメロディをつけた「望郷五月歌」と「水辺月夜の歌(すいへん・げつやのうた)」の2曲を披露しました。

遺影にお茶を運ぶ

遺影にお茶を運ぶ

2曲披露した濱中さん

2曲披露した濱中さん

佐藤春夫記念館は、きょう一日、無料開放され、多くの人が訪れました。