「地域に住む 地域を創る」シンポジウム開催(写真付)

2015年06月13日 17時38分 ニュース, 社会

人口減少で地方自治体の消滅が指摘される中、地域をどのように創造していくかを考えるシンポジウム「地域に住む 地域を創る」が、きょう(6/13)田辺市で開かれました。

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これは、2040年には、県内30市町村のうち23市町村が消滅する可能性を指摘した日本創生会議の「地方消滅論」を、どのように受け止め、より豊かな地域を創っていくかを県民に考えてもらおうと、和歌山県地域・自治体問題研究所が主催して開いたものです。

きょう(13日)午後2時から田辺市湊の田辺市民総合センターで開かれたシンポジウムでは、農山村の再生などを研究してきた、島根大学名誉教授の保母武彦(ほぼ・たけひこ)さんが「地方創生政策にどう対応すべきか」と題して記念講演しました。

記念講演する保母さん

記念講演する保母さん

この中で、保母さんは「いま、地方自治体が、地方創生に向けた計画をそれぞれ作っているが、その中では、お任せ民主主義を返上し、住民自らが計画の策定に関わり、計画の実践に責任を持つ必要がある」と指摘した上で「各種団体との協議以外にも、コミュニティや集落に計画策定委員会を設置し、住民集会で地域を点検して計画を作るなど、下から積み上げていく作業が必要で、そのための時間を確保するためにも、計画策定の期間を延長すべきだ」と強調しました。

続いて、県地域・自治体問題研究所の鈴木裕範(すずき・ひろのり)理事長がコーディネーターとなって、パネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッション(左から・鈴木理事長 廣本さん 竹内さん)

パネルディスカッション(左から・鈴木理事長 廣本さん 竹内さん)

この中で、消滅自治体に挙げられている北山村の奥田貢(おくだ・みつぐ)村長は「『自らの地域は自ら守る』を大切にして市町村合併しない道を選んできた。人口の減少は止まらないが、筏などの地場の資源を活かした産業で若者の定住にも取り組んでいる」と述べました。

発言する北山村の奥田村長

発言する北山村の奥田村長

また、27年前に田辺市龍神村へIターンし、特産の梅ドレッシングを製造販売している梅樹庵(めいじゅあん)のオーナー・竹内雅一(たけうち・まさかず)さんは「地域の価値は、人口の数ではなく、自分が生まれ育ったところに誇りを持っている人が何人いるかで決まる」と話し、田辺市で婚活事業を展開している恋ゼミプロジェクト実行委員会代表の廣本恵子(ひろもと・けいこ)さんも「若者が、進学や就職で和歌山県外に出ても、地元に誇りを持っていれば、Uターンしてくるはず」と話しました。