串本町沿岸でサンゴ産卵 ピンクの海

2015年06月20日 13時30分 ニュース

国内有数のサンゴの群生地・串本町の沿岸で、枝のように成長したサンゴ「スギノキミドリイシ」が産卵のシーズンを迎え、海中はピンクの粉雪が降ったような幻想的な風景が繰り広げられています。

ピンクの粉雪の正体は、精子と卵子が入った直径およそ1ミリの「バンドル」と呼ばれるカプセルです。

今月10日の夜、串本海中公園センター水族館の飼育員・平林勲(ひらばやし・いさお)さんが、海岸近くの水深2,3メートルの地点で、バンドルがゆっくりと漂う様子を確認しました。午後10時40分頃に産卵が始まると、およそ20分の間に次々とバンドルが放出され、平林さんは「目の前がピンク色に染まる幻想的な風景だった」と話しています。

バンドルは海面で割れて受精しますが、他のサンゴの産卵も今後始まり、例年8月頃まで大潮の後の夜に見られるということです。

串本町沿岸は温かい黒潮の影響を受けて、およそ120種のサンゴが生息し、国際的に重要な湿地保全を目的にしたラムサール条約に登録されています。