和歌山のサル、苦み感じず かんきつ類食べるため

2015年07月23日 18時12分 ニュース, 社会

東北から九州に生息するニホンザルのうち、ミカンの産地「和歌山県」のサルだけが苦みを感じないという調査結果が明らかになりました。

京都大学霊長類研究所のチームは和歌山をはじめ、青森や長野、それに大阪や宮崎など16の府や県に生息するニホンザルあわせておよそ600匹について遺伝子を解析しました。

その結果、和歌山県の紀伊半島西部の群れのサルだけが、かんきつ類などに含まれるものと似た苦みを感じないように遺伝子が変異していたことが分かりました。

動物には本来、毒素がある植物などを食べてしまわないように苦みを感じる味覚が備わっているとされています。

和歌山県のニホンザルについてチームの今井啓雄(いまい・ひろお)准教授は紀伊半島には古くからミカン科のタチバナなどが自生していたとする文献もあると指摘した上で、苦みを感じないことでかんきつ類を多く食べることができ、生息数がどんどん増えていったのではないかとみています。