田辺湾でおよそ8年ぶりに貝毒検出

2015年07月24日 20時14分 ニュース, 社会

田辺市の田辺湾で養殖されているヒオウギ貝から、農林水産省の基準値を超えるまひ性の貝毒が検出されたことが、和歌山県水産試験場の定期検査でわかり、県は、安全性が確保されるまで、田辺市の田辺湾と芳養湾(はやわん)での二枚貝の採取や出荷を自主的に規制するよう要請しました。田辺湾でまひ性貝毒が見つかったのは、2007年8月以来、およそ8年ぶりです。

県・水産局によりますと、まひ性貝毒が見つかったのは、田辺湾の鳥の巣(とりのす)地区で採取された養殖ヒオウギ貝で、今月21日に水産試験場が行った定期検査でわかりました。

まひ性貝毒は、食後およそ30分で舌や唇などがしびれたり、重傷になると身体が動かなくなったり、最悪の場合、12時間以内に呼吸困難で死亡するおそれもあります。

ヒオウギ貝にまひ性貝毒が含まれていた場合の人間の致死量は、むき身でおよそ10個、重さおよそ177グラム程度とされています。

さらに、貝毒の成分は熱に強いため、加熱しても毒性は弱まりません。

しかし、この貝毒は二枚貝特有のもので、サザエやアワビなどの巻き貝や、魚類、エビ類、海藻類は食べても安全です。

県では、今後、引き続き定期検査を行い、貝毒が農林水産省の基準値を下回り、安全が確認されるまで、地元の漁協に対して、田辺湾と芳養湾での二枚貝の採取や出荷を自主的に規制するよう要請しました。