台風でマグロ1万1千匹死ぬ 串本沖のいけす

2015年07月25日 13時26分 ニュース, 社会, 経済, 防災

西日本を中心に大きな被害が出た台風11号の影響で、串本町沖のいけすで、業者が育てていたとみられるクロマグロおよそ1万1000匹が死に、被害額はおよそ12億9000万円に上ることが分かりました。

これは和歌山県が発表したもので、台風の荒波にもまれて、いけすの網に衝突したり、互いにぶつかったりしたことが原因とみられます。また他にも傷ついたマグロがいるもようで、さらに被害が拡大する可能性があります。

県のきのう(24日)時点のまとめによりますと、台風11号の影響で死んだのは、民間業者6社が飼育していた重さ数キロから、出荷直前の100キロ近いものまで、合わせて1万1072匹のクロマグロです。クロマグロは、高速で泳ぎ続ける習性があり、広さの限られたいけすの中では、網への衝突などが起こりやすいということです。串本町には、近畿大学水産研究所の実験場があり、2002年には世界で初めて「クロマグロの完全養殖」に成功し、串本町はマグロ養殖の最前線になっています。今回、近畿大学の実験場では、被害はなかったということです。

串本町では他に、養殖用のいけすが壊れ3億円の被害が出たほか、有田川町などでミカンが強風で傷つくなど、農林水産業の被害額は、県全体でおよそ23億8000万円に上りました。

台風11号は、今月(7月)16日夜、高知県室戸市(むろとし)付近に上陸して西日本をゆっくりと縦断し、18日未明に勢力が弱まり熱帯低気圧に変わるまで、各地で大雨や強風の被害をもたらしました。