暴力団組員殺害遺棄事件、2被告が殺人罪を否認

2015年09月03日 19時26分 ニュース, 事件・事故・裁判

おととし(2013年)7月、日高川町の山中で暴力団組員の男性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄などの罪に問われた男2人の裁判員裁判の初公判がきょう(3日)和歌山地方裁判所で開かれ、2人は死体遺棄などについては認めたものの、殺害容疑については否認しました。

起訴状によりますと、共に住所不定・無職の小松弘隆(こまつ・ひろたか)被告24歳と、岡野浩士(おかの・ひろし)被告34歳は、おととし7月24日の未明、大阪府堺市堺区の飲食店で、山口組系暴力団員で飲食店共同経営者の当時45歳の男性の首を締めて窒息死させ、日高川町内の山中に遺棄しました。

きょうの初公判で、小松被告と岡野被告は死体遺棄を認めましたが「殺人はやっていない」などと、それぞれ殺人容疑については否認しました。

検察側は冒頭陳述で、「小松被告が被害者に叱責を受けたため首を絞めた。被害者がぐったりしている姿を見て手を離したが、報復されると思った岡野被告が首を絞めたもので2人が責任を負うべきだ」と述べました。

小松被告の弁護人は、死体遺棄については認めたものの「小松被告が被害者に首を絞められたので首を絞め返した。苦しそうにしていたため手を離した。岡野被告がさらに首を絞めた」と述べ、小松被告に殺意はなかったと主張しました。

一方、岡野被告の弁護人は「岡野被告は、小松被告が殺害した後、小松被告の罪を被るために首を絞めるフリをしただけ」と述べ、殺人罪については無罪を主張しました。

今回の公判は、裁判員裁判が開始されて以降、和歌山地裁では、過去最長となる13回の審理が行われる予定で、来月1日に結審し、来月8日に判決が言い渡されることになっています。