暴力団組員殺害遺棄事件・2被告に懲役20年求刑

2015年10月01日 20時22分 ニュース, 事件・事故・裁判, 社会

おととし(2013年)7月、日高川町(ひだかがわちょう)の山中で暴力団組員の男性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄などの罪に問われた男2人の裁判員裁判の論告求刑公判が、きょう(10月1日)和歌山地方裁判所で開かれ、検察側は2人の被告にそれぞれ懲役20年を求刑しました。

起訴状によりますと、共に住所不定・無職の小松弘隆(こまつ・ひろたか)被告24歳と、岡野浩士(おかの・ひろし)被告34歳は、おととし7月24日の未明、堺市堺区の飲食店で、山口組系暴力団員で飲食店の共同経営者だった当時45歳の男性の首を締めて窒息死させました。検察側は論告で「小松被告が首を絞めた際に被害者が激しく抵抗し、岡野被告が下半身を押さえてとどめを刺した。強い力で首を絞め生殺しの苦痛を与えた」と述べ、2人に殺人の共犯が成立すると指摘しました。

そして、犯行後や法廷での2人について「関東方面に逃走しながら窃盗や詐欺を繰り返し、公判でも不合理な弁解に終始したのは極めて悪質」と指摘し、2人にそれぞれ懲役20年を求刑しました。

これまでの公判で小松被告の弁護人は「被害者に首を絞められたので首を絞め返した。苦しそうだったので手を離したが、岡野被告がさらに首を絞めた。殺意はなく、正当防衛だった」と主張し、岡野被告の弁護人は「岡野被告は小松被告の罪を被るために首を絞めるフリをしただけで、小松被告は自分の罪を小さくするために嘘をついている」と述べるなど、殺人罪についてはそれぞれ無罪を主張しています。

今回の公判は、裁判員裁判が開始されて以降、和歌山地方裁判所では過去最長となる、13回にわたって審理が行われました。

判決は今月(10月)8日に言い渡される予定です。