和歌山市環境保全講演会「ウナギがすむ川どんな川?」(写真付)

2016年01月27日 18時36分 ニュース, 社会

市民に環境保全の大切さについて考えてもらう、和歌山市主催の環境保全講演会が、きょう(27日)午後、和歌山市西汀丁(にしみぎわちょう)の勤労者総合センターで開かれ、県立自然博物館学芸員の楫善継(かじ・よしつぐ)さんが、ウナギと人の関わりをテーマに講演しました。

きょうの講演会のようす(1月27日・和歌山市西汀丁)

きょうの講演会のようす(1月27日・和歌山市西汀丁)

環境保全講演会は、和歌山市が2007年度から毎年主催しているもので、9回目となる今年度(2015年度)は、国の天然記念物に指定されている「富田川(とんだがわ)のオオウナギ生息地」の保全活動や、ウナギの生態の研究をしている楫さんが「ウナギがすむ川どんな川?」と題して講演しました。

”ウナギ帽”を被って講演する楫さん

”ウナギ帽”を被って講演する楫さん

楫さんは、万葉集の時代からウナギが和歌に詠まれていたことや、和歌山市内の神社や寺にウナギをまつる風習があったことを例に挙げ、ウナギと日本人との歴史の深さを紹介しました。

また、楫さんは県内の河川で行っているウナギの生態調査での体験を踏まえ「片側が石垣状で対岸がヨシ原のようなウナギの住みやすい川の環境が、都市化でコンクリート護岸に変わったとたん、生息出来なくなる」と指摘しました。

その上で楫さんは「数匹食べたところですぐに絶滅する訳ではないが、絶滅危惧種のニホンウナギを守るには、護岸の環境に加えて、ウナギと共に川に生息する、生き物全体の生態系や多様性を保護することが大変重要です」と訴えました。

講演会には市民らおよそ150人が参加し、楫さんの説明に興味深く聞き入っていました。