那智勝浦町に和歌山県土砂災害啓発センター完成(写真付)

2016年04月24日 18時28分 ニュース, 政治, 社会, 防災

2011年9月の紀伊半島大水害で被災した那智勝浦町(なちかつうらちょう)市野々(いちのの)地区に建設が進められていた「和歌山県土砂災害啓発センター」が完成し、きょう(24日)、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事ら関係者およそ400人が出席して式典が開かれ、テープカットで完成を祝いました。

テープカットで完成を祝う関係者ら(4月21日・那智勝浦町市野々)

テープカットで完成を祝う関係者ら(4月21日・那智勝浦町市野々)

センターは、大規模な土石流に襲われた那智川(なちがわ)沿いの大門坂(だいもんざか)駐車場の近くにあり、木造2階建てで延べ床面積は492平方メートルです。

センターを見学する二階総務会長(左)と綿貫前・衆議院議長(右)

センターを見学する二階総務会長(左)と綿貫・元衆議院議長(右)

1階は啓発コーナーで、県内の災害の歴史や土砂災害から避難する方法などを写真やパネルで展示しています。

2階は国土交通省近畿地方整備局が開設した「大規模土砂災害対策技術センター」が入り、深層崩壊など那智川の周辺などで起きた大規模な土砂災害のメカニズムの研究や、防災技術開発の拠点となります。

仁坂知事

仁坂知事

午前10時半からセンターで開かれた式典には、自民党の二階俊博(にかい・としひろ)総務会長や、元・衆議院議長で全国治水砂防協会の綿貫民輔(わたぬき・たみすけ)会長ら来賓が出席し、仁坂知事は「豪雨災害から命を救う知見が蓄積され発信されれば、那智谷が悲劇の地から救世(きゅうせい)の地に生まれ変わる」と式辞を述べました。

山田局長

山田局長

国土交通省近畿地方整備局の山田邦博(やまだ・くにひろ)局長も「今後ともより一層の調査研究に励みたい」と意気込みを語りました。

自民党の二階総務会長

自民党の二階総務会長

自民党の二階俊博(にかい・としひろ)総務会長は「関係者の様々な思いが有る。我々も気合いを込めてセンターの発展の方法を考えていく」と述べました。

寺本那智勝浦町長

寺本那智勝浦町長

そして、那智川の土石流で妻と娘を亡くした那智勝浦町の寺本眞一(てらもと・しんいち)町長は、災害からまもなく5年を迎えることについて「全国からの支援のおかげでここまで来られた。センターの来訪者に災害への意識を新たにしてもらうことが我々のおもてなしだ」と語り、感謝の意を示しました。