瀬戸内海に緊急確保航路、漂流物を国が処分

2016年06月26日 09時12分 ニュース, 交通, 防災

南海トラフ巨大地震への対策を進めている国は、岸壁にあるコンテナなどの貨物が津波のため漂流した場合、所有者の同意がなくても撤去、処分できる「緊急確保航路」を、新たに瀬戸内海に指定することをきのう(25日)までに決めました。

「緊急確保航路」は、緊急物資を運ぶ船の航路がふさがれないようにするのが目的で、東京湾、伊勢湾、大阪湾に続き4例目の指定となり、来月(7月)1日から運用されます。

新たに緊急確保航路になるのは、瀬戸内海を東西に横切る航路や和歌山・大阪など周辺の1府9県にある港の周辺海域などで、船の交通量に応じて、幅およそ1500メートルから100メートルの範囲で指定されます。これにより、緊急時には、国土交通省の裁量で、漂流物や海底に沈んだ障害物を処分できるようになります。

国交省の担当者は「瀬戸内海は閉鎖性が高く、漂流物がとどまりやすいため、災害時には速やかに撤去する必要がある」と説明しています。

「緊急確保航路」は、東日本大震災時の津波で流された船や貨物のため、緊急物資の船での輸送が遅れたことを教訓に、おととし(2014年)1月に導入されましたが、これまでに、実際に貨物などが処分された事例はありません。