タクシー運転手のマタニティ講習会(写真付)

2016年12月13日 19時33分 ニュース, 交通, 社会

タクシーの運転手が、陣痛や出産についての知識を学ぶマタニティ講習会がきょう(13日)午後、和歌山市で開かれました。タクシー運転手のマタニティ講習会

これは、和歌山市に本社がある相互タクシーが妊娠中の女性に安心してタクシーを利用してもらう新サービス「ママケアタクシー」を始めるにあたり乗務員に、妊産婦についての理解を深めてもらおうと開いたものです。

講習会は6回に分けて開かれ、相互タクシーのすべての乗務員あわせておよそ190人が受講することになっていて、すべての乗務員がマタニティ講習を受けるのは県内のタクシー会社でははじめてです。きょう午後2時から、和歌山市松島(まつしま)の相互タクシー本社で行われた4回目の講習会にはおよそ30人の乗務員が参加しました。

講習会では助産師の永嶒祐加(ながさこ・ゆか)さんが赤ちゃんが生まれる時の様子や産婦の様子、出産が切迫しているときの対応などについて胎児やへその緒の模型を使って説明し、「赤ちゃんの体温が下がるのを最小限に食い止め、不安な時は迷わず救急車を呼んでほしい。このようなことが絶対ないとは言い切れないので万が一に備えて」と呼びかけました。永嶒(ながさこ)さんによりますと、赤ちゃんの命を守るためには、呼吸の確保と、生まれてすぐに体をタオルで包み保温すること、生まれた時間を確認することや血液や羊水からの感染症を防ぐためゴム手袋をつけることが重要だということです。

講演する永嶒さん

講演する永嶒さん

相互タクシーでは4年前に、病院に向かうタクシーの中で女性が出産したケースがあり、利用者からの要望を受けて新しいサービス「ママケアタクシー」を来年(2017年)1月から始める予定で市内の産婦人科がある病院などにパンフレットを設置することにしています。サービスでは、妊産婦が自宅やかかりつけの病院などの情報を登録でき、配車が混雑しているときも優先的にタクシーを利用できます。

また、バスタオルやウェットティッシュ、ゴム手袋が入った袋を、所有するすべてのタクシーおよそ130台のトランクに常備し、定期的に点検も行うということです。

乗務歴1年の園部隆也(そのべ・たかや)さん52歳は「万が一のときは赤ちゃんとお母さんの命を一番に考えて落ち着いて行動したい」と話していました。