ひきこもり支援を考えるシンポジウム(写真付)

2016年12月14日 19時13分 ニュース, 社会

ひきこもりの若者を支援する人たちが交流するシンポジウムがきょう(14日)午後、和歌山市で開かれました。ひきこもり支援を考えるシンポジウム

これは、ひきこもりを支援する人たちに集まってもらい協力の輪を広げようと、和歌山県精神保健福祉センターがはじめて開いたもので、きょう午後1時から和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれたシンポジウムには、ひきこもりの支援に関わっている人たちやかつてひきこもりだった人らおよそ70人が参加しました。

シンポジウムでははじめに、県・精神保健福祉センターの小野善郎(おの・よしろう)センター長が「地域で取り組む『ひきこもり』支援」と題して講演し、「ひきこもりは、本人だけでなく家族で抱えることになる問題。行政と支援したい人をつなぐ仕組づくりと地域ベースの継続的な支援が必要だ」と訴えました。

講演する小野センター長

講演する小野センター長

この後、紀の川市粉河の福祉施設「麦の郷ハートフルセンター」に通っていた男性2人が自らのひきこもりの経験を語りました。

この中で20代の男性は、大学生のとき、大学に行く目的が分からなくなり、一人暮らしの下宿から一歩も外に出ず、休学や復学を繰り返しながら食事を保存食で賄ったり、物音を立てないように暮らしていたエピソードを語り、ひきこもりになりたくてなっているわけではないことを親にも分かってもらえない辛さ、社会から置いてきぼりになっている感覚に悩んだ過去などを打ち明けました。

また、ひきこもりを克服したという30代の男性は「今の自分を何とかしたいと思い外部に信号を発したときがひきこもりから脱する瞬間だと思う。疲れた時に誰でも安心して休める場所やその人の歩幅に合わせた支援、もっと支え合う人間関係があると生きやすいと思う」と話していました。

きょうのシンポジウムに参加した、和歌山市で障がい者施設を経営している64歳の男性は「支援に関わる人と交流したくて参加しました。仲間がたくさんいて心強いです」と話していました。