ホテルに迷い犬が「入社」 アバローム紀の国(写真付)

2017年01月15日 17時11分 ニュース, 社会, 経済

和歌山市の「ホテルアバローム紀の国」に犬のブライダルスタッフが誕生し、きょう(15日)入社式が行われました。

(左から)松下マネージャー、グウちゃん、前田さん

きょう、アバローム紀の国に入社したのは、ホテルの近くに住む前田實(まえだ・みのる)さん85歳の愛犬で、10歳のメスのゴールデンレトリバーの「グウちゃん」こと「グウィネス」です。

グウちゃんは、里親を探していたボランティア団体から引き取られて、6年前から一人暮らしの前田さんに飼われていましたが、去年(2016年)6月、ホテルの敷地内に迷い込み、保護されました。飼い主が見つかるまでの半日間、ホテルのスタッフが世話をするうちに、人懐っこいグウちゃんの虜になったことがきっかけで、「ホテルを訪れる人を癒してほしい」と前田さんに相談し入社が決まったということです。

グウちゃんは、スタッフが「吠えるところを見たことがない」というほど温厚で、去年(2016年)10月からの「試用期間」に、すでに8組の婚礼に参加しているということです。今後は、直属の「上司」にあたる販売促進チームの松下倫也(まつした・みちや)マネージャーのもと、チャペルの館長として、土曜、日曜を中心に婚礼などに参加して新郎新婦らを出迎えるほか、ホテルの佐藤喜久一郎(さとう・きくいちろう)総料理長が手作りした犬小屋の「じむしょ」に「勤務」します。また、ホテルのスタッフが毎日、前田さん宅からホテルまでを散歩させ、スタッフやチャペルに慣れさせるということです。

きょう午前10時からホテルアバローム紀の国のチャペル前で行われた「入社式」にはホテルの管理職やスタッフ、近くの住民などおよそ100人が集まり、藤田裕司(ふじた・ゆうじ)支配人から飼い主の前田さんに辞令が交付されました。グウちゃんは初任給として、好物の「骨型ガム」をプレゼントされ、早速かじりついていました。

犬用ガムに夢中のグウちゃん・「じむしょ」前で

藤田支配人は「愛くるしいキャラクターを生かして訪れた人を幸せな気持ちにさせてほしい」と歓迎し、飼い主の前田さんは「グウちゃんは我が子のような存在で、ホテルへの入社は寂しいというより嬉しい。みんなに可愛がってもらって幸せになってほしい」と目を細めていました。

入社式のあと、集まった全員がグウちゃんを囲んで写真に納まり、会場は笑顔で溢れていました。

全員で記念写真