有田市の東燃火災消えず、住民500人以上が避難(写真付)

2017年01月22日 23時58分 ニュース, 事件・事故・裁判, 交通, 防災

きょう(22日)午後、有田市初島町(はつしまちょう)の東燃(とうねん)ゼネラル石油・和歌山工場で火災が発生し、出火から8時間以上が経った現在も消火活動が続けられています。有田市では、この火事で、初島町の住民に避難指示を出し、500人以上の住民が避難しています。

夜になって燃え続ける東燃ゼネラル石油和歌山工場

きょう午後4時前、東燃で火災が発生していると付近の住民から通報がありました。これまでに、ケガ人の情報はありませんが、有田市では、午後5時20分ごろ、初島町の住民およそ1300世帯3000人に避難指示を出し、午後11時20分現在のまとめで、268世帯568人が避難しています。

避難する住民ら(有田市・箕島中学校体育館)

有田警察署や有田市消防本部、それに、東燃によりますと工業製品に使われる潤滑油を精製するプラントから火が出て、抽出装置など2か所が焼けました。出火当時、付近に、およそ10人の作業員がいましたが、無事でした。消火活動は、消防車20台以上で行われていますが深夜になっても火の勢いは収まらず、これまでに、少なくとも100平方メートルが焼けたとみられています。また、爆発は起きていないということです。

東燃ゼネラル石油和歌山工場で続く消火活動(22日午後9時前)

この工場では、4日前の今月(1月)18日にも、今回の火災現場からおよそ1キロ離れた場所で、清掃期間中で空(から)だった原油貯蔵タンクの内部が焼ける火事があったばかりで、この時は、鎮火までおよそ35時間を要しました。

一方、避難所となった市の文化福祉センターと箕島(みのしま)中学校体育館には、毛布や飲料水が用意され、疲れた表情の家族連れや高齢者が毛布を掛け、寄り添う姿が多く見られました。37歳の女性は「風が強く、燃え広がらないか不安だ」と話し、この女性の8歳の長男は「早く家に帰りたい」とおびえた様子をみせていました。

避難所には、午後8時すぎ、東燃の社員が訪れ「誠に申し訳ない」と謝罪するとともに、その後も、時間を追って現状の説明を繰り返しました。また、東燃では、社のホームページにも「18日に引き続き事故が発生し、近隣住民や関係各位におわびする」という文書を掲載しました。

避難した住民に説明する東燃社員(22日午後11時50分過ぎ・有田市文化福祉センター)

JR西日本では、安全確保のため、工場付近を通る紀勢線の上下線で、避難指示区域になっている初島駅に普通電車を停車させず、通過させる措置を取りました。また、有田市内の国道42号では、交通規制が行われました。

火災が発生した東燃の工場は、有田市沿岸部に位置し、敷地はおよそ250万平方メートルあり、24時間稼働し、ガソリンや灯油、それに、化学製品の原料になるベンゼンも精製しています。

和歌山県地方には、出火当時も現在も強風と乾燥の注意報が発表されています。