県立医大・赤水教授らが甲状腺クリーゼの診療ガイドライン日本語化

2017年01月28日 18時18分 ニュース, 社会

和歌山県立医科大学などで構成する研究班は、このほど、甲状腺の病気「甲状腺クリーゼ」の診療ガイドラインの日本語版を作成し、ことし(2017年)4月に刊行することになりました。

研究班の班長で県立医科大学の赤水尚史(あかみず・たかし)教授は「全国の医療機関に普及することで、診療の質の向上と予後の改善に寄与することが期待される」と話しています。

甲状腺クリーゼは、甲状腺ホルモンによって身体が異常な反応を起こし、38度以上の高熱のほか、心拍や血圧の異常な上昇、複数の臓器の機能不全などの症状が表れる病気で、治療が遅れると死に至るケースもあり、国内で年間およそ250人が発症しているものとみられています。

赤水教授らは、2012年に世界で初めて診療基準を確立したのに続いて、去年(2016年)日本内分泌(ないぶんぴつ)学会に英語で診療ガイドラインを発表し、欧州甲状腺学会から正式な承認を受けました。

ガイドラインには、患者の体温や血圧、心拍数など身体の状態や症状に応じた投薬や点滴などの治療法が明確に記されていて、赤水教授らは、ガイドラインの日本語版をことし4月に刊行する予定で全国の医療機関に普及させることで、医療現場での質の向上や予後の改善につなげたい考えです。