憲法学者・木村草太さん講演会「くらしと憲法」(写真付)

2017年02月03日 20時24分 ニュース, 社会

ニュース番組「報道ステーション」のコメンテーターとして知られる憲法学者で、首都大学東京の木村草太(きむら・そうた)教授の講演会が、きょう(3日)和歌山市太田(おおだ)のわかやま市民生協で開かれ、生協組合員や市民らおよそ150人が「くらしと憲法」について考えました。

きょうの講演会のもよう(2月3日・和歌山市太田)

これは、日本国憲法と生活との密接な関係を多くの市民に知ってもらおうと、わかやま市民生協が主催したものです。

講演する木村教授

木村教授は、治安維持法のあった明治憲法下から、戦後、日本国憲法に移行して「言論・表現の自由」が21条第1項で保障されるようになったいきさつを説明し「自由や人権は水道管のようなもので、有って当たり前になると段々と認識が薄れてくる。生活に結びつく大切なもの」と述べました。

また、木村教授は、アメリカの南北戦争後、リンカーン大統領の奴隷解放宣言がきっかけでアメリカ合衆国憲法が修正されたものの、こんどは様々な施設が「白人用」と「黒人用」に区別される「人権分離」の状態となり、その後の公民権運動で是正された経緯を語り「施設は双方平等にあるかもしれないが、背景に差別的な意図が有るか無いかが差別を議論する重要なポイントだ」と述べた上で、日本では「平等権と差別をまだ一緒に考えている」と問題提起しました。

一方、憲法改正論議が盛んないまの政治状況については「改憲さえすれば世の中よくなるという、おまじないになっていないか」と述べました。