新宮市で「お灯祭」こんや(6日)開催

2017年02月06日 11時52分 ニュース, 社会

熊野地方に春の訪れを告げる、新宮市(しんぐうし)神倉神社の「お灯祭(おとうまつり)」が、こんや(6日)行われます。

お灯祭は、今からおよそ2600年前、熊野を訪れた神武(じんむ)天皇を、タカクラジノミコト(高倉下命)が松明(たいまつ)を持って道案内をしたという伝説にちなみ、毎年2月6日に行われている男だけの祭りで、白装束の腰に荒縄を巻いた「上り子(のぼりこ)」とか「又はあがりこ」と呼ばれる男らが、燃え盛るたいまつを持って538段の石段を駆け下ります。

きょうは夜明け前から、締め込み姿の上り子らが、王子ヶ浜(おうじがはま)でみそぎを行い、夕方になると松明を持って「頼むで」と声を掛け合いながら練り歩いて熊野速玉大社や阿須賀(あすか)神社などに参拝したあと、神倉神社のご神体(しんたい)「ゴトビキ岩」の前に集まります。そして神職の起こした火でそれぞれの松明に火をつけ、午後8時のホラ貝を合図に、燃えさかる松明を持ったおよそ2千人の上り子らが雄叫びを上げながら石段を駆け下ります。

ふもとから見上げると、連なる炎が山を下る龍のように見えることから、民謡「新宮節(しんぐうぶし)」に「お灯祭は男の祭り、山は火の瀧、下り龍」と歌われ、祭が終わると、熊野地方に本格的な春が訪れると言われています。

きょうは、午後6時から新宮市立神倉小学校の体育館で、熊野歴史研究会などが主催の「お灯祭りを学ぶ集い」が開かれ、郷土史家らが祭の由来について解説するほか、アニメ映画の宮崎駿(みやざき・はやお)監督の神倉小学校にあてた手紙なども展示されます。