殺人・死体遺棄事件の差し戻し審はじまる

2017年02月06日 19時39分 ニュース, 事件・事故・裁判

4年前、大阪府堺市のガールズバーで男性経営者を殺害し、遺体を日高川町の山中に遺棄したとして、殺人と死体遺棄などの罪に問われ、1審で実刑判決を受けた26歳の店長の男に対する、差し戻し審の裁判員裁判がきょう(6日)和歌山地方裁判所で始まりました。被告は、死体遺棄などの罪は認めましたが、殺人罪については否認しました。

起訴状によりますと、住所不定・無職の小松弘隆(こまつ・ひろたか)被告26歳は、公判中の岡野浩士(おかの・ひろし)被告36歳と共謀し、2013年7月、大阪府堺市のガールズバーで、経営者で山口組系暴力団組員の当時45歳の男性の首を締めて窒息死させ、日高川町の山中に遺体を遺棄したものです。

起訴状では、実際に首を絞めたのは岡野被告とされていましたが、和歌山地裁はおととし(2015年)10月、小松被告が首を絞めたと認定して、2人に懲役14年の実刑判決を言い渡しました。

2審の大阪高等裁判所は「最後にとどめを刺したかどうかで、責任に差が出る可能性がある」と指摘し、「検察官に訴因変更を促さないまま、小松被告だけが首を絞めたと認定した地裁判決は被告に不利益を与える」などとして、1審の判決を破棄し、審理を和歌山地裁に差し戻しました。

きょう開かれた公判で小松被告は、死体遺棄などの罪は認めましたが、殺人罪については「行っていません」と改めて否認しました。

検察側は冒頭陳述で「男性の首を絞めた時点で殺害の動機があり、殺害後に2人で遺体を遺棄して逃亡したことから、共謀していた」などと指摘しました。一方、弁護側は「小松被告が男性の首を絞めたのは正当防衛で殺意はなく、岡野被告と殺害についての意思疎通もないため共謀とは認められない」などと述べ、殺人罪については無罪を主張しました。

この裁判の論告求刑公判は今月16日に、判決公判は22日に開かれる予定です。