【紀の川市の殺人事件】精神鑑定医が証言

2017年03月15日 19時10分 ニュース, 事件・事故・裁判

おととし(2015年)2月、紀の川市で小学5年生の森田都史(もりた・とし)くんが殺害された事件で、殺人などの罪に問われている紀の川市の無職、中村桜洲(なかむら・おうしゅう)被告24歳の5回目の裁判員裁判が、きょう(15日)和歌山地方裁判所で開かれ、証人として出廷した被告人の精神鑑定医は「事件当時、精神障害の影響はあったが、刑事責任をまったく問えないとは言えない」などと証言しました。

きょう午前10時から開かれた裁判では、中村被告の精神鑑定を行った医師が証人として出廷し、鑑定面接での中村被告の様子や事件当時の責任能力の有無などについて見解を述べました。

この中で医師は、事件当時の中村被告について、「統合性失調症か妄想性障害にかかっていて、森田兄弟から嫌がらせを受けているなどの被害妄想を中心とする精神障害があった」と証言しました。その上で、被害妄想が生命に危険を及ぼすほど切迫しておらず、事件の前後に普段と変わらない行動ができていたなどとして、「精神障害の影響はあったが、合理的に物事を判断することは一定程度でき、刑事責任をまったく問えないとは言えない」と述べました。

この事件は、おととし2月5日自宅近くで遊んでいた森田くんが、なたのような刃物で胸などを刺されて殺害され中村被告が逮捕されました。和歌山地方検察庁は、取り調べの中で理解できない供述や言動があったため、起訴前に鑑定留置して精神鑑定した上で、刑事責任は失われていないとして起訴しました。

裁判は、今月21日に論告求刑公判が開かれ、検察側の論告や弁護側の弁論、被告人の最終陳述などが行われたあと、今月28日に判決が言い渡される予定です。