金美齢さん講演 甘やかさず自分の足で歩ける子どもに(写真付)

2017年04月03日 20時20分 ニュース, 社会

和歌山市の社会奉仕団体「和歌山ロータリークラブ」の創立80周年記念講演会がきのう(4/2)、評論家の金美齢(きん・びれい)さんを講師に招いて、和歌山市のホテルで開かれ、およそ450人が参加しました。

台湾出身の金美齢さんは、1959年に来日し、早稲田大学第一文学部から大学院の博士課程を修了して、日本国籍を取得しています。

講演会は、きのう午後1時から、和歌山市のホテルアバローム紀の国で「感動をつなごう~次世代に伝えたい日本の心」をテーマに行われました。

この中で、金さんは、和歌山ロータリークラブが日本で28番目に創立され、80年の歴史があることについて「すごいことです。先見の明があったと思います。私の亡き夫(周英明(しゅう・えいめい)氏)は台湾からの留学生。ロータリークラブの米山奨学生で、この奨学金をいただいたおかげで学業を全うできました」とロータリークラブとの因縁を紹介しました。

そして、早稲田大学で英語を教えていたときに学生に伝えたこと、家庭で子どもに伝えたこととして、「学問をする上で大切なことは読解力を付けることです。一生使えるし、どんなことにも応用できる。人間としてどう生きるかを決められるものを残してくれます」と話しました。

その上で、「一番大事なことは、納税者になることです。我が家のモットーは、『働かざる者 食うべからず』です。納税者になるように子どもを育てること。そのためには、知力、体力、精神力が必要です。甘やかさず、過保護にせず、子どもが自分の足で歩けるように育てることが基本です」と話しました。

また「読解力」について、金さんは、「大河ドラマで、宮本武蔵に誰も切りかかっていかないことについて、武蔵を演じた俳優が『それは僕が強いということを知っているからだ』と言ったそうです。そのセリフを聞いた時に、これが物事の本質を表していると、とっさに受けとめられるかどうかが、読解力です」と説明した上で「社会に少しでも貢献できる、貢献したいと思って実践する、そうした次の世代を育てたいと思います」と語り、講演を終えました。