花王が「水軒堤防ものがたり」4年生に寄贈(写真付)

2017年04月19日 18時56分 ニュース, 社会

和歌山市に工場がある化学メーカー大手、花王株式会社が、和歌山市内の小学4年生に、県・指定文化財の「水軒堤防(すいけんていぼう)」を紹介する教材を贈ることになり、きのう(18日)寄贈式が行われました。

きのう午後、和歌山市役所の市長室で行われた寄贈式で、花王・和歌山工場の松下芳(まつした・かおる)工場長が和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長に教材4000部の目録を手渡しました。

県・指定文化財に登録されている水軒堤防(すいけんていぼう)は、江戸時代に紀州藩の初代藩主、徳川頼宣(とくがわ・よりのぶ)の命で現在の和歌山市西側の海沿いに南北およそ2・8キロにわたって築かれたとされる堤防跡(ていぼうあと)で、石積みの堤防や防潮林の役割を果たす松林(まつばやし)が残っています。このうちの一部は、和歌山市湊(みなと)にある花王・和歌山工場の敷地内にあたり、花王では、松林の保全活動に取り組んでいます。

小学4年生向けの教材「水軒堤防ものがたり」は花王の関係者や、市立小学校の元校長らが子どもたちに地元の史跡について知ってもらおうと県教育委員会などの協力を得ておよそ2年かけて制作したものです。

教材は、堤防の歴史や成り立ち、保全の取り組みなどを絵や写真を使って子どもにも分かりやすく紹介している小冊子で、和歌山市内のすべての小学4年生や工場の近隣住民に配られるほか、図書館などにも設置されます。

松下工場長は「工場を守ることにも一役買ってきた水軒堤防を地元の小学生に知ってもらい、昔の人の知恵や工夫を学んでほしい」と話していました。