和歌浦の潮干狩り、復活に向け試験実施(写真付)

2017年04月19日 19時00分 ニュース, 社会

かつて多くの人で賑わった和歌山市の片男波干潟(かたおなみひがた)に潮干狩りを復活させようと取り組んでいる和歌浦漁業協同組合は、今月(4月)26日に、地元の小学生と試験的にアサリの潮干狩りを行います。

尾花市長に報告する藪組合長(右奥から2人目)ら

これは、和歌浦漁協の藪豊(やぶ・ゆたか)代表理事組合長ら3人がきょう午後、和歌山市役所を訪れ、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長に報告して明らかにしたものです。

和歌山市和歌浦南の片男波干潟は、春から夏にかけて毎年、多くの潮干狩り客で賑わい、2002年には年間7万人が訪れましたが、エイやツメタガイなどによる食害でアサリの数が減少し、さらに貝毒(かいどく)が検出されたこともあり、2008年の実施を最後に潮干狩りは中止されてきました。

和歌浦漁協では、アサリを増やして潮干狩りを復活させようと、県や市の助成や専門家の協力を得て食害からアサリを守るネットを設置したり、海に牡蠣殻(かきがら)を撒いてアサリが育ちやすい環境を整えるなどの対策を講じてきました。

今月26日に片男波干潟で試験的に行われる潮干狩りには、市立和歌浦小学校の3年生から6年生あわせておよそ150人が参加する予定で、収穫したアサリは、児童は持ち帰らず、和歌浦漁協が生育状況をみて本格的な潮干狩りの再開に向けての参考にするということです。

藪組合長は「和歌浦で稚貝から育ったアサリが獲れるようにして、子どもたちに和歌浦の漁村文化を知ってもらいたい」と話していました。和歌浦漁協では今後も、ネットの張り替えや食害の駆除などを行って潮干狩りの復活と収穫したアサリの販売を目指します。

ところで、県が今月13日に片男波干潟で採取したアサリから農林水産省が定めた自主規制値のおよそ5倍にあたる麻痺性貝毒が検出されたことがきのう(18日)分かりましたが、和歌浦漁協によりますと、貝毒に汚染されていても、手で触れる分には人体に影響はないということです。