配水管工事で贈収賄容疑・和歌山市職員ら逮捕(写真付)

2017年04月25日 22時49分 ニュース, 事件・事故・裁判

和歌山市水道局が発注した配水管工事を巡り、受注業者に便宜を図った見返りに現金30万円を受け取ったとして、水道局の職員がきょう(25日)午後、警察に逮捕されました。

家宅捜索のため和歌山市役所に到着した捜査員

収賄の疑いで逮捕されたのは、和歌山市水道局・給水営業課の技術副主査で大阪府東大阪市に住む林克芳(はやし・かつよし)容疑者34歳です。また、和歌山市内の土木工事会社、藤本水道(ふじもとすいどう)の元社長、藤本真司(ふじもと・まさし)容疑者36歳も贈賄の疑いで逮捕されました。調べに対し2人は容疑を認めているということです。

県警捜査2課によりますと、当時、管路整備課の技術主任だった林容疑者は、おととし(2015年)7月から去年(2016年)3月にかけて和歌山市中之島(なかのしま)で行われた、老朽化した水道管を交換する工事で、和歌山市による抜き打ちの現地調査の日程を工事を請け負った藤本容疑者に教える見返りに、去年1月、藤本容疑者から封筒に入った現金30万円を受け取った疑いが持たれています。

和歌山市が工事の取り決めを定めた仕様書の中では、工事に必要な資格を持つ技術者を現場に常駐させることが義務付けられていましたが、藤本水道は林容疑者が漏らした日程にあわせて技術者を現場に置き、常駐を装っていたとみられています。

2人の逮捕にあわせてきょう午後、およそ20人の捜査員が和歌山市役所を家宅捜索し、12階にある管路整備課の部屋からダンボール箱に入った押収品を運び出しました。

これを受けて、和歌山市の富松淳(とまつ・あつし)公営企業管理者は「職員が収賄容疑で逮捕されたことは誠に遺憾であり、公務員として言語道断なこと。市民の信頼を失墜させたことに深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

林容疑者は、先月(3月)5日、部下を殴ったり、千枚通しを突きつけたりしたとして、暴行などの罪で逮捕、起訴され、罰金40万円の略式命令を受けていて、この捜査で押収された資料から贈収賄容疑が浮上しました。和歌山市によりますと、その後は年休を消化するなどして欠勤を続けているということで、退職願などは出されていないということです。林容疑者を知る市の職員は「やんちゃな面はあったが仕事はしっかりやっていた」と話していました。