日本遺産に「和歌の浦」と「醤油の湯浅」が認定

2017年04月28日 18時40分 ニュース, 政治, 社会

文化庁は、きょう(28日)歴史的な建物や祭りなど、有形・無形の文化財にまつわるストーリーをまとめて地域の魅力を発信する「日本遺産(にほんいさん)」の第3弾となる17件を発表し、和歌山県からは 「絶景の宝庫 和歌の浦」と「『最初の一滴』醸造醤油(じょうぞうしょうゆ)発祥の地 紀州湯浅(きしゅうゆあさ)」の2件が新たに認定されました。

これらは和歌山県が文化庁に申請したもので、有識者委員会で選考した結果、応募のあった全国79件の中から17件が選ばれ、このうち和歌山の2件も認定されました。

県内の認定は太地町(たいじちょう)などの捕鯨文化を伝える「鯨(くじら)とともに生きる」に続いて3件目です。

「絶景の宝庫 和歌の浦」は、和歌山市の国の名勝「和歌の浦」や国の重要文化財「紀州東照宮」それに海南市(かいなんし)の国の史跡「熊野参詣道(くまのさんけいみち) 紀伊路(きいじ)」を核にストーリーを展開していて、潮の満ち引きで姿を変える和歌の浦の情景が、はるか万葉の時代から歌人の心を惹きつけ、多くの芸術文化が生まれたことを伝えています。

「『最初の一滴』醸造醤油発祥の地 紀州湯浅」のストーリーでは、瓦屋根(かわらやね)と格子(こうし)の連なる町並みが印象的な国の伝統的建造物群保存地区や、湯浅町の文化財に指定された醤油の醸造用具を核に、産業としての醤油醸造が産声を上げた歴史や、現代に続く伝統を語っています。

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「大変嬉しく思う。これら2件のストーリーが世代を超えて受け継がれたことが高く評価された」とコメントし、今後、それぞれの地元自治体などと連携した観光発信を強化する方針を示しました。

和歌の浦が日本遺産に認定されたことについて、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、「国内外の多くの方に、歴史・文化が織りなす景観を体感してもらえるように受け入れ態勢の整備などにつとめたい」とコメントしました。

一方、「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地・紀州湯浅が認定された湯浅町の上山章善(うえやま・あきよし)町長は、「今回の認定を機に、湯浅の伝統的な醸造文化とそれを育んだ歴史的な町並みを世界に発信することで、インバウンドを含め多くの人たちに、わがまち湯浅を訪れてもらえるよう展開していきたい」とコメントしました。