みさと天文台を教育に・紀美野町と近大中高が協定(写真付)

2017年04月28日 18時37分 ニュース, 社会

紀美野町にある町立みさと天文台を積極的に教育に活用するため、近畿大学附属和歌山高校・中学校と紀美野町がきょう(28日)協定を結びました。

紀美野町松ケ峰(まつがみね)のみさと天文台は3000万光年先の銀河まで見える口径100センチ以上の大型望遠鏡を県内で唯一所有し、年間1万5000人が訪れる近畿圏内でも有数の天体観測所です。

和歌山市にある近大附属和歌山高校・中学校はこれまでにも、科学部の高校生がみさと天文台を訪れて天の川の観測や木星の撮影のほか、地球と太陽の距離の測定などを行ってきましたが、科学部以外の生徒の総合学習にも積極的にみさと天文台を活用し高度で特色ある教育を推進するために協定を結ぶことになりました。

きょう午前10時から紀美野町役場で行われた協定の締結式で、近大附属和歌山高校・中学校の山崎宏(やまさき・ひろし)校長と、紀美野町の寺本光嘉(てらもと・みつかず)町長が協定書にサインしました。また、みさと天文台から学校に、今月みさと天文台で撮影された星空と夜桜の写真パネルがプレゼントされました。

協定書にサインする山崎校長(左)と寺本町長

写真パネルが贈られた

協定の締結により、生徒が遠足や夜間の観望会で利用するためのやり取りがスムーズになり、今後は天文台の職員が学校で出張授業を行ったり、学校で毎年行われているオープンキャンパスに職員が出向いて体験イベントを開くことも検討しているということです。

山崎(やまさき)校長は「全国でも屈指の天文台で観測ができることは生徒たちにとって貴重な経験になると思う」とお礼を述べ、寺本町長は「若い好奇心と探求心を高めてもらい、ノーベル賞のような成果を楽しみにしています。足繁く通って、紀美野町の自然を丸ごと楽しんでほしい」と話していました。また、みさと天文台の矢動丸泰(やどうまる・やすし)台長は「理科は楽しいという実感を持ってもらい、自ら勉強するきっかけにしてほしい」と話していました。

大型天文台を所有する国内の12の公開天文台のうち、中学校や高校と協定を結んだのは全国ではじめてのことです。