南方熊楠記念館・館長が講演「熊楠と私」(写真付)

2017年05月13日 18時55分 ニュース, 社会

和歌山市出身の世界的な博物学者南方熊楠(みなかた・くまぐす)の生い立ちや功績を紹介する講演会がきょう(13日)和歌山市で行われました。

講演する谷脇館長

この講演会は、ことし(2017年)、知的・精神的連帯を通して平和文化を創造する「民間ユネスコ運動」が70周年を迎えたことを記念して和歌山ユネスコ協会が生命の大切さを訴えた偉人、南方熊楠について知ってもらおうと開いたものです。

きょう午後2時から和歌山市の県民文化会館の会議室で行われた講演会で「南方熊楠記念館」の谷脇幹雄(たにわき・みきお)館長が「熊楠と私」と題して講演しました。谷脇館長は小学5年生のときに、熊楠がのこした「十二支考(じゅうにしこう)」を読んで以来55年間、熊楠のファンだといい、「熊楠は和歌山市で生まれ、17歳まで和歌山市で過ごしたシティボーイだった。和歌山市の人にあまり知られていないので、もっと地元のことを知って発信していってほしい」と呼びかけました。会場では、和歌山ユネスコ協会の会員や一般の参加者らおよそ40人が谷脇館長の講演に聞き入りました。

南方熊楠は今からちょうど150年前の1867年(慶応3年)に現在の和歌山市寄合町(よりあいまち)で生まれ、旧制・県立和歌山中学校、現在の県立桐蔭高校を卒業後、17歳で上京し、現在の東京大学で学びました。アメリカやイギリスでの植物採集や研究を経て1941年に75歳で亡くなるまでおよそ30年間田辺市に定住し、菌類の採集を通して生物学の発展に貢献したほか、民俗学の分野でも多くの論文を発表し「知の巨人」と呼ばれています。

ゆかりのある和歌山市ではことし、熊楠の記念切手が作られたほか、田辺市では熊楠に名誉市民の称号を贈ることが市議会で同意されるなど、ことしは県内で熊楠の生誕150年を記念した事業が多く行われています。