熊楠生誕150周年、「世界一統」蔵開き(写真付)

2017年05月21日 18時27分 ニュース, 社会, 経済

和歌山市に本社のある酒造メーカー「世界一統(せかいいっとう)」で、きょう(21日)、年に1度の「蔵開き」が行われ、およそ1000人の市民らが訪れ、日本酒の試飲やトークショー・イベントなどを楽しみました。

あいさつする南方康治社長(世界一統蔵開き)

あいさつする南方康治社長(世界一統蔵開き)

午前10時から、和歌山市湊紺屋町(みなとこんやまち)の世界一統・本社で開かれた蔵開きでは、南方康治(みなかた・やすはる)社長が「5月18日の熊楠の誕生日には、田辺市から名誉市民の称号がおくられました。熊楠の研究生活を支えた世界一統のお酒などをお楽しみください」とあいさつしました。

会場では、ともに和歌山放送のパーソナリティーもつとめる落語家の桂枝曾丸(かつら・しそまる)さんのトークショーや歌手のTONPEI(トンペイ)さんのライブなどが行われ、来場者は、日本酒やリキュールの試飲を楽しみながら、耳を傾けていました。

試飲などを楽しむ来場者(世界一統蔵開き)

試飲などを楽しむ来場者(世界一統蔵開き)

午後からは、「熊楠を語る」と題した催しが行われ、世界一統常務で6代目蔵元の南方雅博(みなかた・まさひろ)さんが、「熊楠は19か国語しゃべれた」、「鎮守の森を守るべきと主張し、熊野古道が守られた」などのエピソードに加え、「『大酒飲みで、泥臭いが、人間らしい人だった』と曾祖母(そうそぼ)から聞いた」などと話しました。続いて登壇した和歌山市文化財専門員、武内善信(たけうち・よしのぶ)さんは、この日の会場となった世界一統周辺について、創業時代の話を披露しました。

世界一統は、1884年に、熊楠の父・南方弥右衛門(みなかた・やえもん)が創業し、弟の常楠(つねぐす)が事業を継いで、留学した熊楠を経済面で支えました。

世界一統の蔵開きは、毎年3月に行われていますが、ことしはゆかりの熊楠の生誕150周年の年にあたり、これにあわせて、この日の開催となりました。