和歌山市水道局職員らの贈収賄事件・初公判

2017年06月20日 19時00分 ニュース, 事件・事故・裁判

和歌山市水道局が発注した配水管工事を巡る贈収賄事件で、収賄の罪に問われた元和歌山市水道局の職員と贈賄の罪に問われた土木工事会社の元社長に対する初公判が、きょう(20日)、和歌山地方裁判所で開かれ、2人は起訴内容を認めました。

罪に問われているのは、収賄側が元和歌山市水道局職員の林克芳(はやし・かつよし)被告34歳、贈賄側が和歌山市内の土木工事会社「藤本水道」の元社長、藤本真司(ふじもと・まさし)被告36歳です。

起訴状などによりますと、林被告は、藤本被告の会社が請け負った工事の監督や施工などで、現場の安全管理上必要な「管理技術者」が長期間常駐していないことを黙認するなどの便宜を図った見返りに去年(2016年)1月27日頃、和歌山市内で藤本被告から現金30万円を受け取ったとされています。

きょうの初公判で、2人はともに「間違いありません」と起訴内容を認めました。また、林被告は受け取った賄賂について「クレジットカードローンの支払いや家賃の返済などに金が必要だった」と話しました。

このあと論告求刑が行われ、検察側は林被告に対し「動機が身勝手で酌量の余地はなく、社会の公職への信頼を著しく失墜させた」と指摘して、懲役1年6カ月、追徴金30万円を求刑しました。また、藤本被告に対しては「林被告から要求があったとはいえ、賄賂と分かっていながら犯行に及んだもので、刑事責任は重大」と指摘して懲役10カ月を求刑しました。

これに対し、弁護側は林被告について「市職員を懲戒免職され社会的制裁を受けていて、職場や市民に迷惑をかけたことを反省している」などとして、また藤本被告については「受注業者と監督員という関係から、林被告からの誘いを断ることができなかったもので、『藤本水道』が、県や市から公共工事の指名停止処分を受けている」などとして、それぞれ情状酌量を求めました。

2人に対する判決は来月(7月)10日に言い渡されます。