毒物入りカレー事件、19年に

2017年07月25日 11時08分 ニュース

和歌山市園部で開かれた夏祭りで、4人が死亡し63人がヒ素中毒になった毒物入りカレー事件は、きょう(25日)で19年になりました。あの日の惨状を忘れたいと話す住民や、事件を知らない世代に語りつぐ人など、地域では今、さまざまな思いが交錯しています。

犠牲になった鳥居 幸(とりい みゆき)さん当時16歳が通っていた私立開智中・高校には、図書室の一角に両親らから寄贈された「みゆき文庫」があり、当時小学生だった司書の平岡里衣(ひらおか りえ)さん30歳は、毎年新入生に鳥居さんのことを説明していますが、生徒からは「そんなことがあったのか」とか「信じられない」といった声があがるということです。また亡くなった児童が通った市立有功(いさお)小学校では、被害者に配慮して、今も給食にカレーを出すことを控えていますが、保護者からの「なぜ出さないのか」という声に学校側は、「事件の事は重く受け止めたい」と説明しています。一方地区の住民の1人は、「事件のことを思い出したくない、忘れたい人が多いのではないか」と話す人もいて、あれから19年のいま、さまざまな感慨が交錯しています。

この事件で、8年前に死刑が確定した林 真須美死刑囚56歳は、和歌山地方裁判所に再審を請求しましたがことし3月に棄却され、大阪高等裁判所に即時抗告しています。