大規模地震時の医療活動訓練 和県内各地で実施(写真付)

2017年07月29日 21時45分 ニュース, 社会, 防災

南海トラフ巨大地震が発生したという想定で、全国各地の救急医療チームの受け入れや、患者や物資の搬送などを行う、内閣府と和歌山県などによる大規模な医療活動訓練が、きょう(7/29)、和歌山県内各地で行われました。

大規模地震では、多数のケガ人や病人が発生し、医療機関で十分に対応できないおそれがあるため、災害による被害を受けていない医療機関へ患者を適切に運ぶ必要があります。

きょうの訓練は、きのうの正午に南海トラフ巨大地震が発生したという想定で行われ、陸・海・空、それぞれの輸送経路で全国から、災害医療派遣チーム・DMAT(ディーマット)が和歌山県に入り、協力して臨時の搬送拠点に負傷者を集約し、自衛隊機や他府県のドクターヘリで搬送しました。

全国からDMATが集まった

このうち、航空搬送拠点臨時医療施設・SCUへの指定が検討されている和歌山市のコスモパーク加太にある県消防学校では、初めての医療活動訓練が行われ、北海道や沖縄県、茨城や滋賀、奈良や京都など全国各地から集まったDMATの隊員65人が、運び込まれてくる傷病患者を治療しながら、高知県や徳島県のドクターヘリのほか、救急車や福祉タクシーなどで適切な医療機関へ搬送しました。

設置された本部で対策を練る

陸送の様子

訓練は、コントローラーと呼ばれる医師が、患者の容体などの条件を、局面ごとに治療にあたるDMATの隊員に指示しながら進められ、隊員は、壁に貼られた白いビニール地のスペースに途中経過や、実施した治療行為などを書き込んでいきました。

和歌山県の担当者は、「今回の訓練には、災害時の臨時医療施設としてふさわしいかどうかを確かめるという意味もありましたが、訓練も終盤に差し掛かる中で、特に問題はないと考えています」と手ごたえを感じている様子でした。

きょうの訓練は、県内で唯一、SCUに指定されている南紀白浜空港でも行われ、自衛隊の輸送機が離着陸したほか、船舶を利用した搬送拠点として和歌山下津港、陸路の拠点として和歌山市の阪和自動車道・紀ノ川サービスエリアにもエアテントが設置され、DMATや傷病者の受付が行われました。