「DONET」増設・県内全域で9月中旬から津波予測可能に(写真付)

2017年08月21日 19時18分 ニュース, 政治, 社会, 防災

和歌山県は、気象庁の認可を得て、おととし(2015年)から運用している独自の津波予報システムについて、来月(9月)中旬から、予報の範囲を和歌山市から新宮市(しんぐうし)までの18の市と町の沿岸全域に拡大することになりました。これまでは海洋研究開発機構が設置している、県内7つの市と町にある38か所の実測データが対象でしたが、来月中頃からは、県内全域98か所の実測データに基づく津波予測が可能となり、県は自治体や県民に、避難意識の向上を呼びかけます。

記者会見に臨む仁坂知事(8月21日・和歌山県庁)

県は、気象庁から津波予報業務許可を取得し、おととし11月から、海洋研究開発機構が熊野灘沖に設置している「DONET(ドゥーネット)」と呼ばれる地震・津波観測システムのデータをもとにした津波予報業務を行っていて、津波の到達時間や高さなどの情報を瞬時に沿岸の自治体に配信します。

また、DONETが津波を観測した場合、県内にいる人には避難を促すエリアメールが配信されます。

海洋研究開発機構は、その後DONETの観測システムを室戸岬(むろとみさき)沖から潮岬(しおのみさき)沖にかけて増設したことから、来月中旬からは和歌山市から新宮市までの県内の沿岸全域へ一気に拡大することになったもので、今月(8月)16日、気象庁から県に予報範囲の変更が認可されました。

仁坂吉伸知事は「人類のために大いに活用して欲しい」と話し「情報が出されても何も動けなければ意味がない。県民や県を含む自治体職員には、津波から迅速に避難する意識をより高めて欲しい」と呼びかけました。

また仁坂知事は、大規模災害時に県が提供する情報を優先的に和歌山放送を通じて流すことについても触れ、災害時の情報入手にラジオの活用を併せてアピールしました。

和歌山放送は、従来のAM放送に加えて、ワイドFM放送も県内のほぼ全域に整備したほか、インターネットの「ラジコ」でも放送しています。